大腸ポリープ
大腸カメラでポリープを発見した場合、切除します。
大きさや形、ポリープの数などの条件を満たせば、日帰りで切除いたします。
日帰り手術可能なポリープ
- 大きさ:10mm以下
- 形:茎がない
- 数:5ヵ所以内
ポリープの切除方法
当院で行っているポリープの切除法は、以下の4種類です。
- ① cold forceps polypectomy
- 専用の鉗子でポリープをつまんで摘除する方法です。
2-3mm程度の小さなポリープが適応となります。 - ② cold snare polypectomy
- スネアと呼ばれるリング状のワイヤーをポリープの根元にかけた後、スネアを絞めつけてポリープを切除する方法です。
通電しないで切除するので、術後の出血や穿孔といったリスクを減らすことができます。
大きな病変や太い血管の存在が疑われる場合は適応になりません。 - ③ polypectomy
- スネアに高圧電流を流しながら、ポリープを焼き切る方法です。
通電することで止血効果が得られるので、大きなポリープや茎のある病変も切除できます。
ただし、熱が加わることで穿孔を起こすリスクがあり、注意が必要です。 - ④内視鏡的粘膜切除術(EMR)
- ポリープの下に粘膜下注入剤を注射して病変部を持ち上げてから、通電しつつスネアで切除する方法です。
平坦なポリープにスネアをかけやすくなる、熱が伝わりにくくなり穿孔のリスクを減らせる、というメリットがあります。
特殊光による画像強調観察(NBI)や拡大観察を使用して、病変を詳細に評価し、最適な治療法を決めていきます。
切除したポリープは、回収して病理検査を行います。
2週間ほどで病理結果が届きますので、後日結果を聞きにご来院下さい。
ポリープの切除後は、1週間程度、飲酒や運動の制限があります。
抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服薬中の場合、ポリープの切除ができない場合があります。事前に医師や看護師にご確認ください。