大腸ポリープ
大腸ポリープとは
大腸粘膜が隆起した病変を総称して大腸ポリープと呼びます。
ポリープには、「腺腫」や「鋸歯状ポリープ」、「炎症性ポリープ」、「過誤腫性ポリープ」など様々な種類があります。いずれも良性ですが、「腺腫」は放置した場合徐々に大きくなり、いずれ大腸がんになる可能性があります。
大きくなるほどがん化率は高くなり、下記の通り報告されています。
腺腫の大きさ | がん化率 |
---|---|
5mm以下 | 0.4% |
5-9mm | 3.4% |
10-14mm | 12% |
15-19mm | 20.7% |
20-24mm | 26.6% |
25mm以上 | 32.1% |
大腸の中を直接観察できる大腸カメラは、ポリープを見つける上で非常に有用な検査です。
しかもポリープを見つけた場合、組織を採取して病理検査を行ったり、ポリープの状態によってはそのまま切除することもできます。
がん化する前にポリープを切除する事で、大腸がんの発生を予防することができます。
現時点で大腸がんを予防する最も有効な手段は、定期的に大腸カメラを受けて、ポリープがあれば切除することといっていいでしょう。
大腸ポリープは、ある程度の大きさにならない限り、ほとんど症状がありません。
したがって、大腸がん検診を受けて要精査になった際には大腸カメラを受けること、また、症状や検診での異常がなくても、40歳を超えたら定期的に大腸カメラを受けることが重要です。
治療について
大腸カメラでポリープを発見した場合、切除します。
大きさや形、ポリープの数によっては、その場で切除します(日帰り手術)。
大きな病変や、病変の数が多い場合、入院が必要になります。
その場合は、本院(西新井大腸肛門科)もしくは、高次専門施設へ御紹介いたします。
ポリープの発見から最終的な治療まで、専門施設と連携し、責任を持って治療にあたります。